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BAMBOOOMパッケージデザインができるまで

第5回まちなかパフォーマンスキックオフ会の場で発表された第4回まちなかパフォーマンス「BAMBOOOM」DVDパッケージ。


今回は、この素敵なパッケージができるまでのストーリーをデザインを担当したミヤモトヨシコさんが綴ってくださいました。



今回DVDパッケージを制作するにあたり、ポスターやTシャツに使われたも夫(中尾仁士)のイラストを使う、写真を使うなど複数案はありましたが、私のイラストを使って作ってみたいという気持ちがあったので、ラフを描いてみました。



表紙


今回のイベントの「あの白い人たちは何だったんだろう」と自分なりに考えて、「動物がやっていたこと」だとすると、不思議な世界に納得がいくように思ったので、登場人物を

動物にしてみました。ラフでは狐とうさぎだけが踊っています。


これで提案したところ、DVDの編集を担当した信田さんから、「いろんな動物で多様性を表現」というお言葉があったので、色々な動物に変更しました。


▲色案ピンクと黄色。当日の秋の紅葉を表現したくて、明るい色にしてみましたが・・・



▲やっぱり、夜のイメージが一番良い。信田さんもこの色が一番と思ってくださいました。


上の左の絵は動物をもっと大きくしたらと思ったのですが、動物たちが大きくなり、背景に竹の壁ができたことで、「世界が狭くなったようだ」と信田さんから指摘があり、再度右のように動物を小さくすることに。背景が広くなり、夜の広さが出ました。


・竹はその形だけで和風で古くさいイメージになるため、竹の葉を三角にすることで、新しさを出そうとしています。

・BAMBOOOMロゴは、ラフの段階で信田さんには笹の葉を組み合わせたものに見えたそうので、それを生かして書き直しました。


様々なアドバイスと思いを加えて、表紙が完成しました。


中面

最初は、表紙の動物たちや木をそのまま配置し直しただけでした。



しかし、信田さんから「使い回しが残念」「表紙が、夜動物たちに踊りを教えてもらっている様子で、中面は昼間の本番ということにしてはどうか」とご意見いただき、下のようにラフを書き直しました。



この「パッケージで初めて出てきた設定」により、信田さんも、映像の中の夜の練習シーンを長くしたり、エンドロールを夜のイメージにしたりと、意味付けのため映像も編集したくなったそうです。


そして、下のように着色しましたが、人を沢山描けば描くほど、出演者全員描かなければいけないような気がして、苦肉の策で「行列しながら出てきている」場面にしました。


これに対しては、信田さんから「行列がきれいでお行儀がよすぎる。はみ出してふざけている子供がいてもいい」「みんなニコニコ、ほのぼのしすぎている。もっと緊張している子がいたり、躍動感があったほうがいい」と言われ、バンブーダンスを足し、人の周りに動き感を足し、さらに「心配そうに見守る動物」も足して、下の絵に完成しました。




信田さんのご意見から、このイベントは「ほのぼの」ではなく、「躍動」なんだと、知ることができました。


このやり取りの中から信田さんと、その対話を見守る林さんの、このイベントに対しての想い、大切にしていることをひしひしと感じることができました。 私がこのデザインにかかわることで、後付けでできてしまった「動物たち」の登場を、「多様性」ということで受け入れてくださったり、「夜動物たちに教えてもらって、本番には動物たちが見守っている」という、私が思ってもなかったストーリーのつながりを広げてくださったり、やり取りの随所から温かい想いが伝わってきて、「その気持ちに応えてもっと良いものを作ろう」という気持ちが自然と湧いてきました。 沢山の人達に手に取っていただけることを願っています。


ミヤモトヨシコ

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